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◆ 皆さんは初めて好きな人が出来たのは何時ごろだったでしょうか?
覚えている人もいれば、遠い記憶ですっかり忘れてしまって思い出せない人もいるでしょう。
そして皆さんの中でその初恋の人に告白をしたという人は、いったい何人いることでしょう?
実はこの初恋、そして告白をするという体験が今後の人生感を変える大きな出来事だったのです。
◆私の初恋は、小学校の低学年の頃です。
当時の私は、典型的な小学生で好きな子に対しては素直になれず
逆の反応をとってしまい、ついついいじめてしまうという態度をとってしまうのでした。
学校の帰りなどにその子を見つけるとすぐにいたずらをしたりからかったりしたくなり、
からかってしまうのですが、そのたびに素直になれない自分に対して
もどかしい気持を感じながらイライラしてしまうのでした。
そのような子供時代を送った私の性格は、その後の人生で修正されたかというと、けっしてそうではなく
そのままの性格を持ちながら大人になっていったのでした。
◆その後中学高校と体は成長しながらも、その私の性格は変わることはありませんでした。
さすがに大人になるといじめることは無くなったのですが、やはり好きな子に対して目が合えば
そのまま何も言えなくなり固まってしまうようになっていったのでした。
皆さんと同じように私自身の思春期もたくさんの恋をしましたが、その度に自分から言い出せず
そのような私は人を好きになっても結局告白しないので恋は実ることはなく、
それらの恋はいつも幻のように消えていったのでした。
結果、付き合う相手はいつも向こうから告白してくる相手だったのです。
本当に好きな人と付き合えない私の思春期の恋愛は、どこか満たされない思いを
引きずったままの恋愛だったのです。
そしていつしか、いつも実らない恋をしている私は、恋愛だけでなく
人生のあらゆる面で自分を表現することが出来なくなり、その結果自分の心の中で
欲しいものを手に入れることは出来ないといった変な固定概念が生まれるようになったのでした。
◆そんな私もいつのまにか社会人になりそれなりの生活を送っていたのですが
ある時から時々きまった夢を見るようになったのです。
それは、初恋の人が出てくる夢なのです。
内容はあまり覚えてないのですが、とにかくその夢の中では一緒に話をしたり遊んだりしているのです。
そして夢から目覚めた私は、いつも決まって懐かしさとどこか無性に胸が苦しい思いを体験するのでした。
そのような夢を定期的に見るたびに、今あの子はどうしているだろうなと
過去を思い出しては胸が詰まるのでした。
その時は何故そのような夢を繰り返し見るのかは考えもしなかったのですが
ある時から何故このような夢を繰り返し見ては胸が苦しくなるのだろうかと思うようになったのです。
◆ある朝また同じ夢を見たときに、私は自分の気持の中に
「何故同じ夢を繰り返し見るのか原因を知りたい!」と聞いてみました。
10分くらいでしょうか、自分の気持の中から答えや閃きが
現れるのを期待しながら待っていたのですが、その後
結局答えや閃きは何もなく、そのままいつもと同じように
悶々とした気持の中で一日をむかえたのでした。
◆その日の晩、私は出張のマッサージの仕事であるお宅にお邪魔していたのですが、
そこでマッサージをしていたらそこではテレビがついていたのですが、
その番組の声が私の耳に流れてきたのです。
いつもなら番組が流れていてもあまり気にならないのですが
なぜかその番組は吸い込まれるように見入ってしまったのです。
(もちろんマッサージの仕事をしているのですから、手は休めていませんが・・)
◆その番組の内容は、ある人に会いたいという番組で一般の視聴者が応募をし、
その人の会いたがっていた人を番組が捜索をして探し出してくれ、
その人との再開を果たすというものでした。
そしてその番組が私の耳に入ってきた時の内容は、
50歳前後の方だったでしょうか女性の方で、
学生時代から好きだった人に思いを告げられず
その思いをずっと引きずったまま、ついにはその後の人生は
誰とも恋愛が出来ずにいるというものでした。
そしてその女性の方は、もう一度その人に会って
自分の思いを伝えたいというのです。
私はその番組をハラハラしながら見届けていたのです。
◆番組は進行していきます・・。
テレビの力はすごいものです。
番組はその会いたい人を、見つけ出しスタジオに
連れてきているというのです。
しかも、その男性の方はまだ未婚との事です。
その女性の方は、緊張のあまりすぐには対面する勇気が出ず
しばらく動揺してしまう自分の気持を抑えようと
一生懸命でしたが、ついに意を決したのか対面しますと言ったのです。
そしてその方と対面をし、ついには何十年かぶりに
付き合って欲しいと告白をしたのでした。
告白されたその男性の方は「今は結婚はしていないけれども
好きな人がいるので付き合うことは出来ない」と答えました。
番組的にはここで結ばれると良かったのでしょうが・・
◆そして司会者が、気まずそうに女性に今の気持はどうですかと尋ねました。
するとどうでしょう!
その女性の方は、晴れ晴れとした顔で
「今日やっと告白が出来てすごく気持がすっきりしました」
と言ったのです。
もはやその人にとっては付き合えるかどうかは、重要ではなかったのです。
自分の言えなかった気持を言えたことで、その言えた自分に
すっきりしたのです。
私もあぁ良かったなぁと思いながらテレビを見ていたその時です。
突然何処からともなく声が聞こえたのです。
その声はこう言うのです。
「告白しなさい」と・・。
◆この声が聞こえた瞬間、言葉の意味がわからなかったのですが
すぐにこの事は自分の夢と関係あると直感で感じたのでした。
そして何故同じ夢を繰り返し見ていたのか、そしてそのたびに胸が苦しくなっていたのか、
それらの意味が連鎖的に私の中で理解できたのでした。
◆それは自分の気持を正直に出せないでいたあの頃へと
タイムスリップをしたかのような不思議な瞬間でした。
何時しか私はその頃の自分に戻って、その自分になっていました。
好きな子に、好きといえない自分自身にもがき苦しんでいるのです。
何故苦しいの?私はその時の自分自身に問いかけました。
わからない。と答えます。
どうしてわからないの?言えないから苦しいんでしょ?
言いたくない。
何故言いたくないの?
言ってもしょうがない。
どうしてしょうがないの?
どうせ嫌われるから。
どうして嫌われるってわかるの?
わからない。
じゃあ言ってみようよ!
いやだ。
どうして?
恥ずかしい。
何故?
怖いから。・・
このような問いかけを行なっているうちに、子供の頃の私は
告白をする事よりも、告白することで相手に嫌われるんじゃないかという
恐れをもっていることがわかったのでした。
◆フッと我に返った私は、とても胸が苦しくなっていました。
そして、この子供の頃の気持は大人になった今でも同じように
感じていると気づいたのでした。
だからその後の人生、好きな人に中々自分の気持を出すことが出来なったんだと。。
その原因は嫌われるのが怖いからなんだと。。
相手が嫌うかどうかは、言ってみないとわからないのに
勝手に嫌われると想像して言えないんだと。。
素直に言えない自分は、ここから始まったんだ。。と私の
中で次々とわからなかったことの謎が解けたのでした。
謎が解けても、何も解決はしません。
じゃあどうすれば良いか?
答えは簡単でした。
「告白すればいいんだ!」
過去の自分に出来なかった事を、今からやってあげれば良いんだ!
◆そう決心してからの行動は早いものでした。
すぐに名簿を調べ次の日の夜には電話をしたのでした。
電話をする前は緊張しましたが、私はやってから考えるタイプなので
勢いで電話しました。
というより電話しないと何も始まらないし、今までと何も変わることが無いし
胸のつかえも取れないとはっきりわかっていましたので、
ただただ夢中で電話したのでした。
◆実家の電話番号しか知らない私は、今は彼女が何処でどうしているかまったくわかりません・・。
そして電話をして始めに出たのは彼女の母親でした。
私は「・・さん居ますか」と尋ねました。
すると「ちょっと待ってね」と言うのです。
私の胸はドキドキとし始め、先ほどまでの勢いは何処へ行ったのか
生きた心地がしません。
◆そして小学生以来の会話が始まったのでした。
というよりちゃんと話をしたのは、初めてです。
「はいもしもし」と彼女は電話に出てきました。
私は慌てて「・・小学校の中山だけど覚えてる?」と
声が裏返りそうなのを必死に抑えながら尋ねます。
その後しばらくの間がありましたが、
「あ~中山君ね」とようやく思い出してくれたようです。
「何かの勧誘かと思ったわ、ところでどうしたん?
突然電話してきて?」と懐かしい広島弁で彼女は笑いながら尋ねるのです。
私の体は機関車のように蒸気が出ています。
しかしもうどうにも後に引けないし雑談していると自分がこの先どう暴走するかわかりません。
私はいきなり本題に切り出しました。
「実は小学校の時から気になってて、好きと言えずその思いを引きずっていて、
そしてその思いをすっきりさせたくて電話したんだ・・好きです・・」と言いました。
(実際舞い上がってて何を言ったかよく覚えていませんが
このようなことを言ったと思います)
◆彼女もさすがにびっくりしたようですが、「ありがとう」と言ってくれました。
私の方はといいますと、その後すっかり腑抜けになっていました。
と言うより胸のつっかえが無くなって胸の中が空っぽになっているのです。
その後、何分間か思い出話をしましたが、その内容は殆ど覚えていません。
そして電話を切ったのですが、その後私はなんともいえない
今まで感じたことのない爽快な気持になったのです・・。
告白してみてわかったのは、子供の頃に彼女を好きでいた気持ちは
今も好きかというとけっしてそうではなく、その時好きだった気持が
当時のまま大人になっても冷凍保存されたように残っていたのだということです。
そして不思議なことに告白をきっかけに私はその後あの夢を見ることはまったくなくなったのです。
◆このような告白という経験をして私が学んだことは、何よりも自分の気持を出すということが
どれだけ大切か、そのように自分の気持ちを相手に伝えることが実は行動力や決断力を養い、
やがてそれが大きな自信に繋がるのだということを知りました。
それからの私は、言いたいことがズバズバ言えるようになりました。
それと同時に言いたいことを言えるということは自分の気持に正直になるということですので、
それからは欲しいものは手に入らないという固定概念は無くなり
欲しいものは自分でつかめば良いんだ、つまり好きな人には
好きと言って
つかめば良いんだという生き方に変わりました。
皆さんの中でも言いたいことが言えない人は、自分に自信がないと思います。
しかし自分の気持を信じて勇気を出して言ってみてください。
きっと素晴らしい変化を体験できると思います。
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