風邪

風邪

風邪 なかやま : 03/12/01

◆大体の方は風邪を引くと、「厄介な事になった、早く治さなければ」と
まるで悪い出来事にあったように思ってしまいますよね。
そして、「風邪に負けてはいけない、やっつけなければ」と
薬を飲んだり注射をしたりして、できるだけ早く治そうと努力するのではないでしょうか?
しかし東洋医学から考えると、風邪は必要があって引いているのです。
風邪には色々な原因がありますが、例えば、体のどこかに
偏った疲労やズレがあるときに、それを修復しもとの状態に戻す為に
風邪を引きます。
風邪を引き熱を出し汗をかくことで、偏って疲れている所(コリなど)を
ほぐしているのです。
実は風邪というのは、自らが自分の体を整えバランスを保とうとしている
自己防衛反応なのです。
わかりやすく言うと、自分で自分の体を整体しているようなものです。
ですから無理に薬などで症状を抑えたりすると、かえって体が
強張ったままになり、
体が疲労しても気づかないという鈍い体になっていきます。


◆風邪を引かない人は、大病をする事が多く、寿命も短いといわれています。
体の偏り疲労(コリなど)をほっておくと、疲労が徐々に蓄積されていき
ついにはそのアンバランスを戻そうと大病をするのです。
(病気は振り子の法則と同じでマイナスが強ければ、その反動も強くなります。
つまり疲労がたくさん蓄積されるとそれを戻そうとする働きも大きくなり、大きな病気になるわけです。)
大病といわれる、リウマチやガンや高血圧なども風邪を繰り返し引いていくと
治るといわれています。
そのように風邪というのは、体の偏り疲労や強張りを治してくれる
特効薬のような役割をしてくれるのです。
風邪をよく引く人は、その都度自分の体を整体しているので
大きな病気にはならず、長生きをする人が多いようです。


◆では、風邪はどういう時に引くかといいますと、
飲みすぎや食べ過ぎが続いて肝臓や泌尿器や消化器に疲労が溜まった時や
頭を使いすぎた時や、同じからだの使い方をして
疲労が溜まったときなど・・、
体のどこかに働かせすぎたところができると風邪を引きます。
また精神的に心配事が一度に沢山起こったときなどにも風邪を引きます。
その他、風邪を引いている人のそばにいるとうつされるといった
思い込みなどによって引く場合もあります。


◆風邪は必要がって引くのですけど、風邪を引いてしまうというのは
体にとっては自分の体を整える最終手段なのです。
体に疲労が溜まったりすると体は不快感やだるさなどを通して
小さな信号を出します。
その小さな信号を見落とし無視していくと疲労が蓄積され
ついには風邪を引いて一気に治そうとするのです。
敏感な人は、小さな体の変化を察知しますので、その都度体のケアをしていけば
風邪まで持っていく必要がありませんので風邪を引かなくなります。
また感覚が鈍い方も、風邪を引きません。
このような人は、風邪を通り越し、大病を起こして大掃除をするということに
なりやすいので注意が必要です。 風邪は大病の予防薬になりとてもありがたいものなのですね。


◆風邪のサイン
発熱や咳や下痢など風邪の症状になるまでに、体は小さなサインを出しているのです。
そのサインを見逃さず、体の欲求を満たしてあげれば風邪を引くまではいきません。
小さなサインを無視しつづけると、体は気づいてほしくてサインを大きくしていきます。
これが発熱や咳となって現れるのです。
例えば、くしゃみは体温を上げる働きがあります。
体が冷えるとくしゃみをすることで体温を一時的に上げようとしているのです。
そのように小さな体の変化をキャッチし体を温めるようにしてあげる事で
風邪を引く必要がなくなってくるのです。


◆風邪のタイプ
人は、生まれつき体の動かし方に癖を持っていまして
生涯を通して体の疲れるところは大体同じ所なのです。
その動かし方の特徴として代表的なのが、体を前後によく動かすタイプ、
体を左右に動かすタイプ、体をねじって動かすタイプとあります。
その体の使い方により風邪の引き方や症状も異なってくるのです。
皆さんのほとんどはこの3つのタイプのどれかの風邪を引いています。
自分がどのタイプなのか調べるには、目を閉じて立っていると体が自然に揺れてきます。
体が前後に動き始める人、左右に動き始める人、斜めに動き始める人、
さて皆さんはどのタイプでしょう?

1(体を前後に動かすタイプの人の風邪)
この人は、まず喉と鼻の間から風邪を引きます。
症状は鼻から出て、続いて喉にきます。
そして咳になります。
2(体を左右に動かすタイプの人の風邪)
頭が痛くなったり、筋肉のあちこちが痛むという風邪を引きます。
このタイプの人は、最後に下痢になるまで風邪が治りません。
3(体をねじるタイプの人の風邪)
このタイプは喉から痛くなって、腎臓や膀胱に異常を起こします。

それらの3つのタイプの風邪の治し方はといいますと。。
その前に全ての風邪に効果のあるポイントがありまして、それは
胸椎の5番目(Th5)の骨に「手当て」します。
ここは汗を出すツボになります。
1のタイプはTh5の他にL1(腰椎の1番目の骨)に「手当て」します。
2のタイプはTh5の他にL2(腰椎の2番目)に「手当て」します。
3のタイプはTh5の他にTh10、L3に「手当て」します。

よく場所が分からない人は、Th5は肩甲骨と肩甲骨の間の真中辺りに
ありますのでその辺に手を当ててください。
Th10、L1、L2、L3は腰の辺りに手を置くとだいたい当たります。

これらのポイントを丁寧に「手当て」していくと、風邪の経過が早まり、
風邪が治った後は体が一皮むけたようにサッパリします


◆風邪を早く経過させるには・・

1・暖める事。
2・体を冷やさない事。(特に熱が出た後の汗を冷やさない)
3・よく汗をかく事。(後頭部をレイキすると汗が出やすくなる)
4・のどが痛むときは、足裏の土踏まずに痛む所があるので指でほぐす。
5・水分をよく取る事。
6・風邪の時にテレビなどを見て目が疲労すると咳になるの
で注意する。
7・刺激物を取る。(唐辛子やしょうが、こしょうなど)

◆熱が出たら・・

熱が出たら氷枕で冷やすというのが常識とされていますが
体は冷たくされると暖めようと働くのです。
よって熱を下げるには、逆に熱より高い温度で暖めることで
体は、冷やす方向に働くのです。

熱が38度以上でたら、後頭部を蒸しタオルで15分間暖めると解熱します。
蒸しタオルを後頭部にすると、熱がすぐに下がる場合と
いったん上がって下がる場合とありますが、後者の場合
体がまだ発熱しきってないために一時的に急速に上がって
急速に下がりますので心配はありません。
ただし、3歳以下と60歳以上の方はこの方法は避けてください。
この場合、額の真ん中の髪の生え際を指3本分上がったところに「ひよめき」というツボがあります。
ここを冷たいタオルで冷やします。

42度以上の熱が3日以上続いた場合、小鼻を10分蒸しタオルで暖めるとよいです。


◆お湯を使って風邪を治す・・

風邪を引くとお風呂は入ってはいけないとよく言われますが
悪くなるものは使い方によっては良くもなるのです。
では風邪のときのお風呂の入り方はといいますと。。

寝る前にお風呂に入るのは控えましょう。
(お風呂で温めると体は冷やそうという反応が起きます。
人はおきているときは体温の調整をコントロールできますが
寝ているときは調整がききません。よって風邪を悪化させることになります。)

熱いお湯に2~5分入ります。
だいたい普段入る温度より2度以上熱くします。
(2~3分入ると体が真っ赤になる温度にする。)
そして、さっと上がって体をすぐふき取ります。
その後お水を飲みます。

◆足湯で風邪を治す・・

下痢など消化器に症状が出る風邪を引く人は、脚湯(膝から下を入れる)をします。
咳など呼吸器に症状が出る人は足湯(くるぶしから下を入れる)をします。
ともに6分お湯に入れて温めます。
6分たったら足をタオルで拭いて、片方の足が赤くなって
いなかったら、その側をお湯の温度を1~2度上げて
2分間入れます。
そして両方赤くなったら水を飲みます。

部分浴は全体を温めた後に行うと更に効果があります。
風邪のお風呂の入り方をした後は体が真っ赤になりますが
風邪を引いていると片足だけ赤くなっていなかったり
することがあります。
その場合赤くなっていない側の足を、お湯の温度を2度上げ
2分間部分浴します。
すると白かった側も赤くなり風邪が抜けます。

◆風邪は心理的に引くこともあります。

雨に当たると風邪を引いてしまうと思い込んでいる人は
本当に雨に当たると風邪を引くのです。
旅行に行く前はいつも風邪を引くと思い込んでいる人は
旅行前になるとやはり風邪を引くのです。
ですから、寒い季節になり、くしゃみや鼻水が出ると
「あ!風邪かな」と思い込むと実際風邪を引いてしまうのです。
風邪を引こうと思って一生懸命水をかぶるなどしても
引かないのですが、ちょっと体に無理したことで寒気がしたり
くしゃみをしたときに、「風邪かな」と思い込むと引くのです。
そのように、心理的に油断しているときに、思い込むと引いてしまうのです。
逆に心理的に力が入っている時(風邪を引きたいなど・・)
は引きません。
人の心理は面白いですね。

◆冬の風邪の対処法

冬の風邪は、体を乾燥させないように注意していれば
ひきません。
鼻水なども水を飲めばよくなります。

◆春の風邪の対処法

春の風邪は、体がねじれて引くことがあります。
体を左右にねじってねじりにくい側を多くねじってあげることで
回復します。

◆梅雨の風邪の対処法

この時期は、かいた汗を冷やして引っ込めると風邪になります。
深呼吸と体を大きく動かしていれば風邪を引きません。

◆夏の風邪の対処法

この時期も汗を引っ込めると風邪を引きます。
とくに汗をかいた後などにクーラーの風を直接体に当てることは、
最もよくありません。
この時期は汗をしっかりかいて、かいた汗の後始末をきちんとしていれば、
風邪になりません。
風邪を引いた場合、後頭部を蒸しタオルで40分暖めると
汗が出てきます。

◆秋の風邪の対処法

明け方に冷え込み始めると、寝汗が冷えることで風邪を引くことがあります。
この場合、朝起きてから足湯を3分行います。
泌尿器の異常を伴う人は、腰をねじってあげるとよくなります。

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